同社は、個人情報保護法の完全施行に備え2004年から情報漏えい対策を検討していた。中でも効果性が高いと考えられたのは、コールセンターなどのNonPC化だった。 パソコンの盗難やメディアに情報をコピーして持ち出すなどのリスクを最小限にするため、パソコンをマシンルームに収納し、オフィスにはキーボードやモニターだけを置く。 これが「NonPCオフィス」の基本的な考え方だ。
2005年3月、東京都港区芝へと本社を移転するのに合わせ、富士通コワーコでは、新設するCRMシステムのコールセンター 「お客様総合センター」を「NonPCオフィス」化した。お客様総合センターのオペレーションルームには、キーボード、モニター、マウスしか置かれていない。 それでもオペレータは手元にパソ コンがある場合と同じように、画面を見てキーボードやマウスを操作する。
もちろんログオフも再起動も通常の環境と同じようにできる。 パソコンは、別室のマシンルーム内に設置された金庫のような空調機付きサーバラックに収納されているため、たとえマシンルームに侵入してもパソコン、サーバに触れることはできない。そのため、顧客情報などをメディアにコピーして持ち出すことは物理的に不可能となる。電源の投入は富士通コワーコのネットワーク電源コントローラ「WebTap」を利用し、起動時間を設定することで、 業務時間外や休日には画面を見ることも電源の投入もできない。入退出管理も徹底した。オペレーションルームの入室には「静脈認証システム」による個人認証が必要で、社員でも簡単にはに入室できない。 もちろん、マシンルームの入室にもICカードが必要だ。お客様総合センターは、1階のショールームの一画を占めているが、まさに、情報漏えい対策製品の実践ショールームと言える。
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