ハードウェアのメリットを強調し、本社を説得 Paragon Ⅱ自体はアナログKVMスイッチだが、操作側にIPアクセス機能を備えたユーザステーション(P2-USTIP)を使うことでIPベースでの管理が可能となる。機能的にはSMACの必要条件を満たしたParagon Ⅱであるが、導入にはもう1つの障壁があった。
「ソフトウェアでも遠隔操作できるだろう、という声もありました。ただ、それではサーバがダウンしてしまうと手の施しようがありません。たまにファイル転送中につながらなくなることもあり、業務に支障をきたしてしまう。我々のような現場は、BIOSレベルで制御できるハードウェアじゃないとダメなんです、と上を説得しました」
最終的に東京、大阪分合わせてParagon Ⅱ P2-UMT1664Mを2台導入。うち1台をバックアップ用のコールドスタンバイ機とし、万が一の際も、迅速かつ的確にサービス復旧できるようにしている。P2-USTIP2は9台。使い慣れたParagon Ⅱとあって、システム入れ替えや変更に伴う研修時間や費用もほとんど発生せず、その分のコストが浮いた。
アナログ画像の伝送も問題なし ラックの裏側。煩雑になりがちなケーブルをすっきりまとめている (株式会社ラインテック施工) |
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Paragon Ⅱの特長にアナログならではの画質の良さが挙げられるが、これもIP化したことの影響はほとんどみられなかったという。データ転送もParagon ⅡはKVM信号の差分データのみ送出するため、ネットワークにあまり負荷をかけずに済む。そのうえ、今回のプロジェクトではアンリツネットワークス株式会社の帯域制御装置「
PureFlow® GS1」を併用することにより、回線の利用効率を上げることに成功。他社の製品との親和性が高いのも、Paragon Ⅱの隠れた特長といえる。渡辺氏は大阪拠点オープン時のエピソードを語ってくれた。
「規模はまだ小さいですが、大阪にも東京のSMACと同様の環境を作り、お客様にお披露目しました。中には『これはシンクライアントですか?』と質問をされる方もいて、KVMの言葉の意味から説明させていただきました」
お客様に安全で安心できるITサービスを提供するため、JBグループは今までも、またこれからも「攻め」の運用保守を続けていく。