Raritan - KVMスイッチでサーバとネットワークの運用管理を効率的に
    
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学校法人兵庫医科大学 兵庫医療大学
huhs.ac.jp
各ベンダがネットワーク越しに保守
加藤氏らは学内システムの基本方針を立て、導入窓口となったNTT西日本兵庫支店の東中綱利氏にシステム全体の提案を求めた。
KVMに関しては、(1)離れた場所にいる管理者が操作できること、(2)同時に複数人がクライアン卜を操作できること、(3)ユーザステーションは4台以上を接続でき、必要に応じて拡張できることという3つの条件を示した。
東中氏は、最大16人のユーザがアクセスし、64台のサーバを管理できるRaritanのParagon II1664Mを提案の基本に据えた。Paragon IIはUTPケーブルを使ってサーバと管理コンソールとの距離を最大300mまで延ばせるアナログKVMスイッチだ。遠距離接続時でも画質が劣化しにくく、同じ建物内の別室からサーバを管理する場合などによく使われている。スタッキングができるのも大きな特長で、サーバの増設など導入後の拡張を行いやすい。
さらに、IPアクセス機能付きのユーザステーションP2-USTIP2を提案に盛りこんだ。その目的は、ベンダによるリモートメンテナンスだった。Paragon IIは、アカウントごとにアクセス可能な機器のグループ、権限を限定することができる。この機能とP2-USTIP2のKVM over lP機能を組み合わせることで、ベンダがネットワーク越しに自社製品のメンテナンスができるようになる。
前述の3条件を満たした上で、サーバルームへの出入りが減りセキュリティ面でも安心度が増すこと、大学側スタッフの運用負荷の低減が期待できること、障害時のダウンタイム短縮につながるとの説明を受けた永田・加藤両氏は、この提案を即時に採用した。
「Paragon IIに関しては、他案件での動作実績が良かったという評判や、5年間無故障という話も聞いていましたので、安心して導入できました。Raritan製品をサポートしてくれる構築計画有限会社の片山雅元さんの存在も心強かったですから」と、永田氏。
簡単、そして高度なParagon IIの機能を高く評価
兵庫医療大学サーバルーム。ローカルアクセス用のユーザステーションを2台配置
ラック中央部に設置されたParagon II(P2-UMT1664M)とP2-USTIP2
3台のユーザステーションは、サーバルームに2台と永田氏の執務する事務室に1台設置され、Paragon IIとはUTPケーブルで接続されている。加藤氏の研究室は別棟の3階にあるが、P2-USTIP2のKVM over IP機能を利用し、インターネット経由での遠隔操作を可能にしている。
「技術的には、Paragon IIを使わなくてもリモートアクセスは可能です。しかし、そのためにはWindowsのリモートデスクトップを設定しなければならない。すると今度は、それがセキュリティホールになる。あるいはLinuxなら、Xの画面をとばすための設定が必要となり、そこでエラーがでれば設定をやり直さなくてはいけないという手間があります。こういった、いちいちしなくてはならない設定が、Paragon IIによって不要となったので非常に助かっています。このへんがParagon IIの魅力です」と永田氏。
「大学側のスタッフで対応できないレベルの問題が発生した場合には、NTT西日本さんに連絡してSSL-VPNで管理セグメントに入ってもらい、そこからP2-USTIP経由でハードウェアにアクセスしてメンテナンスをしていただいています。ベンダごとにアカウントが作ってあって、サーバなりスイッチなり、それぞれに関係のあるハードウェアだけにアクセスできる設定としています。アクセスしていいハードウェア以外は、さわれないようになっているといった方がわかりやすいかも知れませんね。アカウントごとにアクセス権を設定し、操作の範囲も制限できるという機能は、Paragon IIならではのものでしょう」と加藤氏は機能を評価する。
Paragon IIとサーバの間はUTPケーブルで接続。KVM信号をエミュレーションするP2CIM-APS2につなげる

「ハードウェアですから、サーバや個人端末に特別な設定をする必要がないのがいいですね。また、ケーブルがUTPケーブルですので長さを好きに調整できて便利です。それとParagon IIとユーザステーションとはケーブル1本で結ばれていますから、ユーザステーションの設置場所も簡単に変えられますね」と使ってみて初めて実感できたメリットも紹介してくれた。
開校まもない兵庫医療大学だが、最終的には職員・学生あわせて2100人規模になる。これによってサーバの増強が必要になることも予想されるが、運用スタッフが増えた場合もユーザステーションの追加で対応が可能であり、仮にサーバルームが移動しても、これまで通りのリモートでの操作環境が継承できる。Paragon IIはコンソールの集約以上の価値を生みだしているといえるだろう。

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