先端科学技術分野において世界トップレベルの研究を行う日本初の国立大学院大学
石川県能美市。小松空港から車で約30分、豊かな自然に囲まれた地に新構想の国立大学院大学、北陸先端科学技術大学院大学(Japan Advanced Institute of Science and Technology、以下JAIST)がある。
JAISTは1990年に、国際的に通用する研究者や技術者の育成を目的に開学された。先端科学技術分野における世界最先端の研究活動を基盤に、これまでの大学院教育のように研究室ごとの個別指導を中心にした教育ではなく、体系的カリキュラムに基づき、組織的な大学院教育を実施している。また、世界的に卓越した研究拠点づくりに注力するとともに、産官学連携を積極的に図り、共同研究や受託研究を推進し研究成果の社会還元にも努めている。
グリーンITの観点から実際に稼働しているサーバの消費電力の変化を調査したい
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宇多 仁 氏 北陸先端科学技術大学院大学 情報科学センター 助教 |
JAISTの活動をICT(Information and Communication Technology)インフラの面で支えているのが同大の情報科学センターだ。世界でも有数の大規模情報環境の構築・集中管理を行い、超高速ネットワークを利用したデータストレージサービスや、超並列計算機群によるコンピューティングサービスなどを提供している。
同センターの運用管理は、研究活動の一環としてICT分野を研究テーマとするJAISTの教授や助教が担当している。「進化の急速に進むICT分野では製品の近くで研究することも大切です。情報科学センターの設備を活用し、産官学連携によるさまざまな共同研究も行われています」と、情報科学センター 助教 宇多仁氏(以後、宇多氏)は語る。
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小原 泰弘 氏 北陸先端科学技術大学院大学 情報科学センター 助教 |
今回、JEITA(社団法人 電子情報技術産業技術協会)との共同研究は情報科学センターの設備を利用し、宇多氏と、情報科学センター 助教 小原泰弘氏(以後、小原氏)を中心に進められた。
その目的について宇多氏は次のように語る。「カタログ上で最大消費電力が低いと書かれていても、常にピーク時の状態で動作しているわけではないので、グリーンITの観点ではCPUの処理性能などを考慮して消費電力を見ていくことが重要になります。実際に稼働しているサーバはどのように電力を使っているのか。ユーザが日常的に利用している環境においてサーバの消費電力を計測し、調査・研究することが今回の目的です」。
消費電力を比較する際、サーバ側の指標としてCPUの稼働率を計測することになった。問題はサーバ1台1台の電力をどのように計測するか。研究や運用業務に負荷を与えず、正確に消費電力を計測する方法が必要だった。