マシンが動くだけでかなりの電力が消費されることを確認
共同研究の実施期間は2009年の8ヵ月間。その結果、サーバのCPUの稼働率と電力の因果関係について数値としてとらえることができた。また低消費電力タイプのCPUがきちんと電力を制御していることや、マシンが1台動くだけでかなりの電力が消費されることも確認できた。特定のサーバの消費電力に関する計測の手順や方法論を確立できた点も成果の1つだ。JEITAとの共同研究は一旦終了し、今後の発展については検討中だという。
今回の結果を踏まえ、課題も見えてきた。「アーキテクチャ、機器の構成、トラフィック、アプリケーション、ユーザの使い方などの組み合わせで、サーバの消費電力は変化します。明確なモデルを示すといった研究目的としては、これからやるべきことはたくさんあります」(小原氏)。
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| 実験的にCPUの稼働率を上げたり下げたりすると、それに合わせて電力の増減が見られた |
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JEITAとの共同研究はこのような報告書にまとめられた |
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運用支援ツールとして、さまざまなデバイスの電力計測ツールとして大いに期待
グリーンITへの関心が強まる中、小原氏と宇多氏がメインとする研究分野、ネットワークについてもこれから電力計測の必要性は高まってくるという。その上で小原氏は「Dominion PX」への期待を口にする。「今後、サーバやストレージだけでなくネットワーク機器といったさまざまなデバイスの電力を計測するツールとして性能や精度をより高め、情報公開などにも一層積極的に取り組んでいただきたいと思います」。
宇多氏は「Dominion PX」の計測以外の側面についてもこう話す。「現場に行くのが大変なときに電源オンオフのコントロールで「Dominion PX」を何度か利用しました。電源コントロールではこの機器の電源に触れることができるのは誰かなどアクセス権限の制御も可能です。運用管理者を支援するツールとしても「Dominion PX」に期待しています」。
そして一息ついたあと、計測したいものは山ほどありますと、宇多氏は研究者の顔に戻って笑った。「クラウドコンピューティングなどが進展する中、システムの導入や電源、空調などの設備を整備するために電力の計測はますます必要になってきています。今回の共同研究を通じてその重要性を再認識しました」(宇多氏)。
急激な進化を続けるICT、地球環境保護に関する社会的ニーズの高まりなど「Dominion PX」の役割と可能性はますます広がっていく。