システムの迅速な復旧・復興に電力管理は欠かせない
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| 側面に設置された温度センサ。これによりラック内の温度を遠隔から把握できる。 |
さらに、Dominion PXには、遠隔操作によりコンセント毎に電源のオンとオフを実行できる機能もあり、導入から半年の間に、この機能が役に立った場面もあったという。
「渋谷の本社にサーバが設置されていた時には、動作が不安定で電源をオフにする必要がありそうな場合、実際に現場へ行って判断していましたが、サーバを移設したデータセンタは別の場所にありますから、そういうわけにもいきません。ただ、Dominion PXでは、遠隔操作により電源をオフにすることができるので、一度、アプライアンスのマシンの動作が不安定だった時に、電源をオフにしてから改めてオンにすることで、事なきを得ました」
東急建設では、現在も、渋谷の本社に3割のサーバを残し、BCPの観点から優先度の高い7割のサーバをデータセンタに移設している。
「移設されたサーバの内訳は、会社の基幹システムのサーバや全社に公開しているファイルサーバ、メールサーバやインターネットに接続するためのサーバなどですが、公共性の高い建設業界として要請されるBCPにも対応する必要があるため、それに関連するシステムはデータセンタに持ってきました」
道路や鉄道、橋梁など社会基盤の維持にも重要な役割を果たす建設業界では、災害が発生した際には、復興作業などのため速やかに行政との連携を図る必要がある。災害の発生から72時間以内の初動段階で行うべき計画が建設業界として決められており、国土交通省や地方自治体、地元警察などとの協定に基づいて、災害への対応を進めることになっている。
個別企業のBCPだけにとどまらず、そうした社会的なBCPも要請される建設会社だけに、社外のデータセンタに移設されたサーバラックは特別な免震構造となっている。さらなる万全を確保するために導入されたDominion PXの重要性は極めて高いといえよう。