KVMとは「キーボード、ビデオ、マウス」のことです。これら3つを総称してKVMコンソールと呼びます。
KVMスイッチの主な役割は、複数デバイスへの接続や制御を1つのKVMコンソールで行えるようにすることです。マトリックスKVMスイッチの場合、複数のユーザがそれぞれKVMコンソールを使い、複数のデバイスに接続することが可能です。
ネットワークサーバの数が増加するとともに、KVMスイッチの必要性も高まりました。ファイル、電子メール、Web、アプリケーションサーバが企業LAN内に増殖するにつれ、これらの管理がより複雑になりました。PCとは異なり、通常サーバには専用のKVMコンソールがありませんが、PCと同様に設定・管理・アップデート、そして時折再起動も必要です。そこで共有コンソールが役に立ちます。ハードウェアや物理的スペースを減らし、人員面で効率を高めました。
KVMスイッチの利点
KVMスイッチを使用することにより、複数のユーザが、サーバ等の複数のデバイスにアクセスし制御が行えるようになります。その結果、あらゆる規模のビジネスで次のような利点が得られるようになりました。
コストの削減 --KVMスイッチを使用すると、キーボード・モニタ・マウスを個別に設置する必要がなくなるため、ハードウェア削減という見返りが即座に期待できます。さらには貴重な物理的空間が節約でき、電力や冷却システムの需要も減らせます。
事業継続性の向上 --KVMスイッチを使用することにより、企業サーバ等のITデバイスへの「アウトオブバンド」アクセスが可能になります。したがって企業ネットワークがダウンした場合でも、IT担当者はKVMスイッチを介してサーバにアクセスし、制御・管理を行えます。統合型電源管理を搭載したKVMスイッチでは、システムリブートの全操作をリモートロケーションから実行することも可能です。
「完全自動」操作によるセキュリティの向上 -- KVMテクノロジの新技術のおかげで、ユーザと接続デバイスとの距離が広がります。
- ラリタンParagon II Cat5マトリックススイッチでは、ユーザとデータセンタ間の距離が最高 300m に
- ラリタンDominionシリーズスイッチ(またはParagon IIとIP-Reachとの組み合わせ)は、KVM over IPテクノロジ(デジタルKVM)を使ったブラウザベースのアクセスを提供します。通りを隔てた場所、国境の向こう、そして世界中のあらゆるIPアドレスからユーザはアクセスできます。この実用化には、セキュリティの観点から認証・承認・暗号化テクノロジが貢献しています。結果として、システム管理者がデータセンタに物理的に存在する必要が軽減されました。
スタッフの生産性の向上 --KVM over IPによる仮想メディアの利点は、これだけではありません。企業のITエキスパート全員が、廊下を隔てた部屋、自宅、あるいはマルチサイトネットワークのどこからでもサーバを管理でき、障害に対応できます。人的リソースを「仮想」集中化することにより、コストがかかる移動時間を減らすことができます。運用管理代行サービス会社(MSP)では、技術者をサイトに派遣する必要がないためサービスレベルが向上し、コストが削減できます。
障害応答の迅速化:Webアクセス可能なKVMソリューションが企業全体に普及することにより、管理者は場所を選ばず行動を起こすことができ、障害への対応が劇的に速くなりました。これは、小規模組織においても多大なメリットがあります。単一ユーザのIPゲートウェイでも、遠方にあるサーバのBIOSにスタッフが対応できるからです。
ハードウェアプラットフォームおよびOS非依存:ラリタンKVMスイッチは、異機種サーバ環境で動作します。したがって、特定のメーカのハードウェア、データベース、あるいはオペレーティングシステムに依存することはありません。さまざまなオペレーティングシステム(Solaris、UNIX、Windowsなど)を搭載したサーバ(HP、IBM、Sunなど)が混在する環境でも機能します。