このCIMにはPS/2用、USB用、SUN(DIN8)用など、いくつかの種類があります。操作するコンピュータのキーボードやマウスのインタフェースに合わせて、これらCIMを選択することにより、1台のKVMスイッチでもWindowsやLinuxなどアーキテクチャの違う複数のコンピュータを接続することができます。 一方、ラリタンの製品にはMasterConsole(MCC)やCompuSwitch(CS)などの、操作対象のコンピュータとKVMスイッチをCCPT(またはCCP)ケーブルという専用のケーブルで接続する製品もあります。これらのスイッチは、CIMの機能に当たる回路をKVMスイッチ本体内に持っており、ケーブルは単なる電気信号を伝えるだけのもで、CIMのような複雑な機能はありません。 さて、ラリタン製品に共通して使われている「キーボードとマウスのエミュレーション」機能は何のために必要なのでしょうか? 最近では多くのコンピュータがUSBインタフェースを持ち、キーボード、マウスのホットプラグが可能であることが一般的になっていますが、PS/2インタフェースを使ったコンピュータや多くのUNIXコンピュータ(USBインタフェースを持っているものですら)では非ホットプラグが一般的でした。 サーバ用に使っているコンピュータは多くの場合、台数が増えてくると1台1台にキーボードとマウスを接続しておくのが煩わしくなります。 「必要なときだけキーボードとマウスを接続して使用する方法はないか?」 前述のガーディアンを使用することにより、必要なときにだけキーボードとマウスを接続することができるようになります。ラリタン製品はホットプラグができないキーボードとマウスのインタフェースを持ったコンピュータに対し、ホットプラグ機能を提供します。ただし、都度使うには便利な機能も切替えて使うことが頻繁になると不便です。そこで登場するのがKVMスイッチです。MCCやCSなどを使うことで操作対象の切替えが簡単になります。しかしながら、便利なこのMCCやCSにも欠点があります。 キーボードとマウスのエミュレーション機能がKVMスイッチに内蔵されているため、KVMスイッチの収容先変更はホットプラグでできません。そこでガーディアンの便利さとKVMスイッチの機能を併せ持ち、なおかつケーブルの取り回しが楽なUTPケーブルをKVMスイッチとコンピュータ間の接続に使用することで可用性の幅を広げた製品、それがCIMです。CIMをコンピュータから外さない限りは、収容先のKVMスイッチの変更などを行う場合でもコンピュータの電源を落とすことなく、運用を続けることが可能です。CIM自体は非常に小さく目立たない存在ですが、ラリタンの技術の結晶ともいうべき製品なのです。 |